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2026年4月25日、和歌山県みなべ町の堺漁港。
この日、全長92cm・5.7kgのブリを泳がせ釣りで手にしました。

ただ、やり方は少し変わっています。
餌に選んだのはアジではなくカマス。しかもそのカマスをルアーで獲り、専用の重厚なタックルではなくサーフロッドの流用で仕留めました。

「春 × カマス餌 × ルアーでの餌獲り × 超シンプルな仕掛け」——この組み合わせで大型ブリまで届いた、その一部始終を書きます。

釣行の概要

  • 日付:2026年4月25日
  • 場所:和歌山県みなべ町 堺漁港
  • 釣果:ブリ 92cm / 5.7kg(自己計測)
  • 時間帯:夜明け前に到着し、朝マズメ勝負

狙いは最初から泳がせ一本。夜明け前に現地入りし、まずは餌となるカマスの確保から始めました。

なぜアジではなくカマスだったのか

泳がせ釣りの餌といえばアジが定番です。ただ、カマスも青物にとっては魅力的な餌で、遊泳力と生命力があり、ブリやヒラマサ、ヒラメといった大型魚を狙う餌として実績があります。

一点補足しておくと、カマスを泳がせ餌にする釣りは、一般にはアジが岸から抜ける秋から冬にかけて紹介されることが多い釣りです。今回は4月という時期でしたが、朝マズメの短い時間帯だけカマスが射程に入る時合があり、そこを突く形になりました。「春にカマス餌」という選択は、正直かなり珍しい部類だと思います。

カマスの確保はルアーで

この日の餌獲りはサビキではなくルアーです。手持ちのエギングタックルをそのまま使いました。

投げたのはシャッドテールワーム。着底させてからのただ巻きで、カマスの反応を拾っていきます。カマスが射程に入る時間は短く、この日は3匹を確保したところで餌獲りを切り上げ、すぐに泳がせへ移りました。

正直、この餌獲りが釣りの半分です。カマスが獲れなければ泳がせは成立しないので、ここのテンポが釣果を大きく左右します。

泳がせのタックルと超シンプルな仕掛け

泳がせに使ったタックルはこちらです。

  • ロッド:YAMAGA Blanks EARLY for Surf 109MMH(サーフロッドの流用)
  • リール:SHIMANO 24 ツインパワー C5000XG
  • 道糸:Seaguar PE X8 2.0号
  • リーダー(ハリス):Seaguar 船ハリス 10号(フロロ)

ポイントは、ブリ用の重厚な専用タックルを組んでいないことです。サーフロッドの流用にPE2.0号という、ライトめのショア青物寄りの組み合わせでも、92cmクラスまでは獲れました。専用ロッドがないから諦める、という必要はないと思います。

仕掛けは拍子抜けするほどシンプルで、フロロの船ハリス10号に針を結ぶだけです。カマスは歯が鋭いので、リーダーは太めが安心。上顎が硬いぶんキャストには強く、フルキャストで送り込んでも身切れしにくい餌です。

針について、今回はトレブルフック#6を使いました。ただ正直に言うと、次はシングルフックにします。トレブルは餌へのダメージが大きく、魚にも自分にも扱いづらい。シングルのほうが餌が長持ちしますし、一般にフッキングミスも少ないとされます。掛かりを一発に絞るなら、シングルが無難という結論です。

3匹しかない餌をいかに活かすか

この日の餌はたった3匹。だからこそ、餌を弱らせない管理が釣果に直結します。

活かしバッカンで海水を回し、酸欠にさせないよう気を配りながらの釣りでした。カマスが元気に泳いでいるかを常に意識するのが、この釣りの鉄則です。

アタリからファイトまで

仕掛けを送り込み、竿先を見つめて待ちます。

青物の泳がせでは、ラインが走ってもすぐに合わせないのが定石です。魚は餌を追い、丸呑みしてから走ることが多いので、走り出したらまず糸を送り込み、しっかり食い込ませてからアワセを入れます。

この日もラインが走った瞬間、一呼吸置いて送り込み、テンションが乗ったところで合わせました。そこからは約10分のやり取り。PE2.0号という細めのラインなので、ドラグは緩めすぎず締めすぎず、一定のテンションを保つことに集中します。走りを無理に止めず、いなしながら少しずつ浮かせていきました。

92cmを一人でタモ入れ

寄せてきた魚を水面で見て、そのサイズに手が止まりました。

ランディングは一人。タモ網です。単独のタモ入れは、焦って掬おうとするとバラすので、まず魚を水面で落ち着かせ、頭から誘導して滑り込ませるのがコツです。大型を掬うので、枠径と強度に余裕のあるネットだと安心できます。

計測すると92cm、5.7kg。専用タックルも組まず、餌はルアーで獲ったカマス3匹だけ。それでこのサイズが獲れたことに、しばらく実感が湧きませんでした。

ブリ92cm

春のみなべで再現するために

今回の釣りを整理すると、再現性のポイントはこのあたりです。

  • 餌のカマスが射程に入る時合(この日は朝マズメの短時間)を逃さない
  • 餌獲りが釣りの半分。ルアーでテンポよく確保する
  • 専用タックルでなくても、サーフロッド流用+PE2.0で大型まで獲れる
  • 潮の動く時間を把握しておくと再現性は上がる(今回は未計測でした)

潮や時間帯、その日の状況は現地でしか分からない部分も多いので、最新情報は地元の釣具店で聞くのが確実です。

なお、堺漁港のような漁港は、釣りの可否や立入のルールが変わることがあります。釣行前に現地の掲示や地元の情報で確認してから入るようにしてください。

まとめ

春のみなべで、カマスをルアーで獲って泳がせる。この珍しい組み合わせで、92cmのブリまで届きました。

  • 餌はアジにこだわらない。時合が合えばカマスも強力な選択肢
  • 餌獲りはルアーでテンポよく。カマスが獲れて初めて泳がせが成立する
  • 仕掛けは極力シンプルに。針は次回シングルにする
  • タックルは専用でなくてもいい。手持ちの流用で十分戦える

泳がせは難しそうに見えて、突き詰めれば「元気な餌をいかに用意し、走りをいかに食い込ませるか」に尽きます。春のみなべの海は、まだまだ面白い。次はもう少し潮を読んで臨みます。