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英虞湾で秋アオリイカを狙うときは、「有名な港へ行けば釣れる」と考えるより、季節に合わせて湾奥・湾中部・湾口のどこを探すか決める方が再現しやすくなります。同じ湾内でも、水深や潮通し、ベイトの集まり方は場所によって異なるからです。

筆者にも英虞湾で秋アオリイカを狙った経験がありますが、この記事では個別の釣行記ではなく、初めて訪れる人でも使える一般的な判断基準を中心に解説します。9〜11月の時期別の考え方、ポイントの見方、タックル、エギの選び方、釣れないときの変更順まで順番に見ていきましょう。

エギングが初めてで、道具やシャクリ方から確認したい方は、秋アオリイカ新子の釣り方|初心者向けエギング入門も先にご覧ください。

英虞湾の秋アオリイカは9〜11月で狙い方を変える

英虞湾の秋アオリイカを9月・10月・11月で狙い分ける模式図

秋のアオリイカは、成長と水温の変化に合わせて狙い方を変えるのが基本です。2026年9月8日と9日には英虞湾で複数の公開釣果が確認できました。秋シーズンの開始を考える参考にはなりますが、サイズは不明で、同じ釣行から複数回投稿された可能性もあります。「湾内全体が好調」「どこでも数釣りできる」とまでは判断せず、当日の条件を一つずつ確かめてください。

時期 最初に見る場所 エギの目安 狙い方
9月 湾奥寄りの浅場、ベイト周辺 2.5〜3号 小型も意識し、ゆっくり見せる
10月 湾奥から湾中部まで 3号中心 広く投げて反応する層を探す
11月 湾中部から湾口寄りの深場 3〜3.5号 潮通しと水深を重視する

9月は湾奥寄りの浅場とベイトを探す

9月は、その年に生まれた小型のアオリイカを狙いやすい時期です。湾奥寄りの浅場、スロープ周辺、堤防際など、ベイトが身を寄せやすい場所から確認します。水深が浅く、エギがすぐ着底する場所では、沈下の遅いシャロータイプも選択肢です。

小型が追ってくるのに抱かないときは、3号から2.5号へ落とす、シャクリを小さくする、フォール時間を長くする、という順に試します。ただし、小さなイカが見えたからといって同じ場所だけに固執する必要はありません。少し沖や一段深い側に別の個体がいる可能性もあります。

10月は湾中部まで広く探す

10月は3号を基準にしやすく、数とサイズの両方を探しやすい時期です。湾奥だけに絞らず、湾中部の港口、ミオ筋、潮目などにも範囲を広げます。表層に反応がなければ中層、さらに底付近へとレンジを下げ、反応の出る層を見つけます。

一度だけ英虞湾へ行くなら、初心者にとっては9月の小型狙いより、3号を軸に組み立てやすい10月が候補になります。ただし、風や濁り、水温の変化で状況は変わります。月だけで決めず、現地のベイトと潮の動きも確認しましょう。

11月は深場・潮通し・湾口寄りも候補にする

11月は、湾奥の浅場だけでは反応を得にくい日があります。湾中部から湾口寄りの水深がある場所、潮が当たる港口、船が通るミオ筋などを候補に加えます。エギは3号を基本に、沖や深場を探りたいときは3.5号、流れが速いときは沈下の速いタイプも使います。

湾口に近づくほど風や波の影響を受けやすくなります。釣りやすさより安全を優先し、横風でラインが大きく流される日や波をかぶる場所では無理をしないでください。

南伊勢の広い範囲を回るプランは、三重・南伊勢の秋アオリイカ新子攻略で解説しています。本記事は英虞湾内でのエリア選びに絞って使い分けてください。

湾奥・湾中部・湾口で見るべきポイント

英虞湾では港名を覚えるより、「アオリイカが身を寄せる変化があるか」を見ることが大切です。常に確認したいのは、港口、ミオ筋、潮目、明暗、浅場から深場への変化、ベイトの有無です。

湾奥は浅場とベイトを優先

湾奥では、穏やかな浅場、スロープの先、堤防際、常夜灯の明暗などを見ます。小魚が群れている、水面に追われている、鳥がベイトを意識しているといった変化は有力な手掛かりです。透明度が高ければ、エギの後ろにイカが付いていないか足元まで確認します。

ただし、常夜灯があるだけでは十分ではありません。光の境目にベイトが入り、わずかでも潮が動いている場所を優先します。

湾中部は港口・ミオ筋・潮目を組み合わせる

湾中部では、湾奥よりも水深と流れの変化を探しやすくなります。港口の角、船が通る深い筋、その周辺にできる潮目、浅場から深場へ落ちる境目を扇状に探りましょう。

係留船の間やロープの近くへ投げるのは避けます。届く範囲が狭くても、安全に回収できる方向だけを選ぶ方が、根掛かりや漁業者とのトラブルを防げます。

湾口は水深と潮通しを重視

湾口寄りでは、潮が当たる側、水深のある港口、沖の潮目が候補です。表層に気配がなくても、底付近でエギを安定させると反応することがあります。着底が分からないときは、むやみにシャクらず、少し沈下の速いエギへ替えて底を取り直します。

墨跡はアオリイカが入った可能性を示す補助情報です。ただし、古い墨跡だけで長時間粘るのではなく、新しい墨跡、ベイト、動く潮が重なるかを確認してください。

初心者向けタックルとエギの選び方

8.6ft前後のMLを基準にする

初めて一式をそろえるなら、8.6ft前後のMLクラスが扱いやすい基準です。2.5〜3.5号のエギを扱えるモデルなら、9月の浅場から11月のやや深い場所まで対応しやすくなります。リールは2500〜3000番、ラインはPE0.8号前後、リーダーはフロロカーボンを組み合わせます。

ロッドは軽さだけでなく、使用できるエギの範囲を確認してください。秋だけでなく春や深場でも使いたいなら、3.5号まで無理なく投げられるモデルが便利です。

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PEラインは細いほど風や潮の影響を抑えやすい一方、初心者には結束や傷の管理が難しくなります。英虞湾の岸釣りを幅広くカバーする最初の一巻なら、強度と扱いやすさのバランスを取りやすい0.8号が基準です。

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2.5号・3号・3.5号を季節と水深で使い分ける

エギは3号を最初に投げ、イカの大きさや水深に合わせて上下させると迷いにくくなります。

  • 2.5号:9月の小型、浅場、3号を追うが抱かない場面
  • 3号:9〜11月の基準。広く探る最初の一投
  • 3.5号:秋が深まった時期、沖、深場、サイズを意識する場面

同じ号数でも沈下速度が異なります。浅場や藻の上を長く見せたいときはシャロータイプ、深場や潮流の中で底を取りたいときは沈下の速いタイプが候補です。購入時は号数だけでなく、沈下タイプも確認しましょう。

カラーは暗い時間や濁りでピンク、オレンジなどの見つけやすい色、日中の澄み潮でベイトに近い自然色を出発点にします。絶対的な正解ではないため、追尾や接触があった色を基準に調整してください。

最初の一本には、秋の基準にしやすい3号のノーマル沈下タイプが向きます。

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英虞湾での基本手順と釣れない時の変え方

英虞湾の秋エギングで着底・シャクリ・フォールを行い反応がない時に一つずつ条件を変える手順

着底・シャクリ・フォールを一組で考える

基本操作は、キャストして沈め、2〜3回シャクり、フォールで抱かせる流れです。大切なのは激しく動かし続けることではなく、エギを抱ける時間を作ることです。

  1. 潮や風を見て、安全に回収できる方向へ投げる
  2. 糸ふけを管理しながら狙う層まで沈める
  3. 2〜3回シャクってエギを見つけてもらう
  4. ラインを張りすぎず緩めすぎずフォールさせる
  5. 手前まで寄せ、追尾がないか確認する

フォール中にラインが急に止まる、走る、ふける、重くなるといった違和感が出たら、慌てて大きく合わせず、ロッドで重みを聞いてから合わせます。足元でも抱くため、沖だけで回収せず最後まで丁寧に見せましょう。

反応がなければ一つずつ変更する

釣れないときにエギ、場所、操作を同時に変えると、何が効いたか分からなくなります。次の順で一項目ずつ変更します。

  1. 表層、中層、底付近の順にレンジを変える
  2. フォールを長くする、姿勢を安定させる
  3. 3号から2.5号、または3.5号へ替える
  4. 派手色と自然色を入れ替える
  5. 投げる方向、立ち位置、別の場所へ移る

潮が動かずベイトもいない場所では、同じ操作を続けるより移動が有効です。一方、追尾、接触、新しい墨跡、ベイトが確認できた場所は、潮位や時間を変えて入り直す価値があります。

漁業を妨げず安全に楽しむための注意点

英虞湾には漁業や養殖に使われる設備が多くあります。作業中の船、係留ロープ、養殖いかだや漁具へ向けて投げず、作業の動線を空けてください。港内では大声、長時間の場所占有、ゴミや墨の放置を避けます。

立入禁止、釣り禁止、駐車禁止などの状況は変わる可能性があります。過去の釣果情報より、現地表示と管理者の案内を最優先にしてください。暗くなる前に足場と帰路を確認し、夜間はライトを携行し、海辺ではライフジャケットを着用します。風や波が強い日は湾口寄りを避け、無理に竿を出さない判断も必要です。

英虞湾の秋エギングは、3号を基準にしながら、9月は湾奥の浅場、10月は湾中部まで、11月は深場と湾口寄りへ候補を広げるのが基本です。場所の名前ではなく、ベイト、潮、明暗、水深変化を探し、着底・シャクリ・フォールを一組として丁寧に繰り返してください。