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釣り場まで遠い。前泊したい。でも宿はもったいない——そんな理由で、マツダCX‑60の荷室を寝床にするようになりました。

始めてみると、思った以上に実用的でした。後席を倒して体を横にして、翌朝の未明には釣り座に立てる。道具も積んだまま。この記事では、その具体的なやり方をありのままに書きます。

派手な快適装備は特にありません。でも、釣りの拠点として見たとき、CX‑60の荷室はかなり使えます。


フルフラット寝床の実用性と快適さ

後席全倒しで作るフラットスペース

後席を全部倒すと、荷室は奥まで広くつながります。段差がゼロかというと、厳密にはそうではありません。でも、体を置いてみると気になる感じではありませんでした。「許容範囲」ではなく、「忘れていた」という感覚に近いです。

足を伸ばして寝られるかどうか——これは車中泊の最低条件ですよね。私の身長では、背筋を伸ばして横になっても足が壁に当たりません。身長によって変わる部分なので、気になる方は実際のショールームで確認してみてください。

そのままの床面で寝ると、底冷えと微妙な硬さが気になります。そこで導入したのがHikentureのインフレーターマットです。

自動膨張タイプで、バルブを開けておくと勝手に膨らんでくれます。寝る前に少し足で踏んで形を整えるくらいで、手間はほとんどかかりません。このマットを敷いてから、底冷えと段差の気になり方がずいぶん変わりました。冬っぽい気温の春先でも、冷気が背中に来る感覚がかなり減っています。

マットの選び方をもっと詳しく比較したい方は「CX-60の車中泊マットおすすめ3選」もあわせてご覧ください。


釣具と寝床を両立させる左右分割レイアウト

荷室が広い、フルフラットになる——とはいっても、釣りに行くなら道具も積まないといけません。ロッドケース、タックルボックス、クーラーボックス。これだけ並ぶと、寝床との取り合いになります。

最初はそこで詰まりました。「道具を減らして寝床を優先する」か「道具を全部積んで寝心地を諦める」か——どちらかしかないように見えていたんです。

試行錯誤して出した答えが、左右で役割を分けるやり方です。

  • 左側:寝具エリア。マット+寝袋を広げる。
  • 右側:釣具エリア。クーラーボックス、タックルボックスなどを置く。

車中泊で寝具と釣具を左右に分ける荷室レイアウト図

シンプルですが、これが思いのほか機能します。荷室を「縦に使う」発想をやめて「横に区切る」と、どちらも潰れないんです。寝袋で寝ながら、手を伸ばせば右側の道具にすぐアクセスできる距離感も悪くありません。


春秋メインの電源・空調戦略(実体験ベース)

ポータブル電源は積んでいません。

「えっ」と思われるかもしれませんが、理由があります。春・秋の穏やかな気温の時期に使うと決めているので、電源がなくても快適に過ごせているからです。

夏はほぼ車中泊しません。

これはきっぱりした選択です。夏に車内を快適に保つには、長時間アイドリングが事実上必要になります。でも、CX‑60はディーゼルエンジン。長時間アイドリングはエンジンへの負担が気になります。それに、深夜や未明にディーゼルエンジンをかけ続けるのは、近隣への音の配慮としてもためらいがあります。「車にも、周りにも、よくない」という判断で、夏は車中泊を避けています。

冬は装備で乗り切ります。

使っているのはLEEPWEIの封筒型オールシーズン寝袋です。厚着を組み合わせて対応しています。

装備をシンプルに保てているのは、「春と秋だけ使う」と割り切っているからです。オールシーズン対応を目指すより、自分の釣り活動に合う時期を選ぶほうが現実的だと感じています。


早朝釣行への効果とディーゼル車マナー

車中泊を始めてから、早朝釣行の感覚が変わりました。

以前は自宅から出発していました。暗いうちに起きて、準備して、運転して——釣り場に着く頃には、すでに疲れが出ていることもありました。

前日に現地入りして寝ておくと、翌朝は起きて道具を持つだけです。運転疲れを翌朝に持ち越さないので、体がきちんと動く状態で釣り座に入れます。気持ちの余裕も違います。いい時間帯に、いいコンディションで入れる——この差は、実際に試してみると実感できると思いますよ。

アイドリングについては、なるべくエンジンを切るようにしています。

寝るときはエンジンを止めています。ディーゼルエンジンへの配慮と、深夜・早朝の騒音対策です。「ちょっとくらいなら」と思いがちですが、住宅や他のキャンパーが近い場所では音は思った以上に響きます。エンジンを止める判断は、マナーとしてもシンプルで確実です。


まとめ

車中泊と釣りを両立する6つの運用方針

CX‑60の荷室で釣りをしながら車中泊する、私なりのやり方をまとめると以下のようになります。

項目 対応方法
寝床の快適さ 後席全倒し+Hikenture インフレーターマット
釣具との共存 左右分割レイアウト(左:寝具/右:釣具)
春秋の空調 電源不要。外気温が穏やかな時期限定で運用
冬の防寒 LEEPWEI 封筒型寝袋+厚着
夏の方針 車中泊しない(エンジン・マナーへの配慮)
早朝釣行 前日現地泊で運転疲れをゼロにしてから出撃

「全部解決する装備を揃える」ではなく、「自分の釣りスタイルに合う時期と方法を選ぶ」というのが、今の私の考え方です。特に春秋の釣りが多い方には、ポータブル電源なしのシンプルな運用から試してみてほしいと思います。

左右分割レイアウトは、一度試せばすぐに自分なりのアレンジができます。次の釣行の前日、ぜひ荷室の「左右分け」から始めてみてください。